なんてザマだ。































好きだって言えよ、騙されてやるから































昨日の朝、寝坊して遅刻した。
昨日の昼、授業フケたら学年主任に見付かった。
昨日の夜、酒飲み過ぎて何していたか覚えてない。
今日の朝、二日酔いで頭が痛い。
今日の昼(ってか今)、が押しかけてきた。


あーあー神様。
本当にいるならコイツ何とかしてみろよ。





くたびれたベッドに押し付けた顔を上げてを見ると
奴は呑気にテレビを見ていた。


なんだよ、お前。勝手に入ってくんなよ。
つか、勝手に人のテレビつけんじゃねぇよ。バカ、音デカ過ぎだ!
こっちは二日酔いで頭割れそうだっての!




「高杉の事情なんて知ったこっちゃないよ。」




いや、此処俺の家だから。
つか、なんでテメェはいつも偉そうなんだ。
そんなに偉いのか、お前は。


畜生、頭痛くて声も出ねぇよ。
その代わり脳内がやけに活発に動いている。(今、日本史の勉強を
したら満点取るだろうよ。)←例えの話だぜ?
だから。


お前がお笑い番組見てんのに決して笑ってない理由や
あんなに大切にしていた“先生”の家の合鍵が放ってある意味も
まるっとお見通しだ。(それは細木数子より正確に的確に)
ざまぁみろ。




「・・・学校いかねぇの?」
「今日は休日ですよ、高杉君。」
「そのムカつく言い方、変わんねぇなぁ。」(なのに何で変わっちまったんだよ。




あんな天パの先公に心奪われて、告白して、
合鍵渡されたからって有頂天になる奴じゃなかっただろ?
お前、そんな事に現抜かす奴じゃなかっただろ?
いつからそんなに弱くなったんだ、なぁ。




「奴ん家、何があった?」
「・・・赤いハイヒール」


「と知らない女の喘ぎ声。」
「・・・・。」




それでお前は何も言わずに逃げ出したってか?
おいおい、なんてザマだ。お前の鉄拳の一つや二つお見舞いして来いよ。
とにかくソファの上でビーフジャーキー喰うのヤメロ。
微妙な臭いが篭るだろーが。








(お前ほどの奴がこんな見え透いたなんかに騙されんなよ、バカ)















あの天パが本気でお前と付き合うわけねぇって言っただろ。
遊びだ、遊び。お前遊ばれたんだよ。
俺、何回も言ったじゃねぇか。アイツはやめろって。
なぁ信じろよ、俺の話。




お笑い番組を睨み付けるの横顔を見ていっそ泣いてくれと本気で思った。
頼むから泣いてくれよ。
その方が俺だって優しくしてやれるんだ。
お前と一緒に泣いてやっても良い。(柄じゃねぇけど)


だけどお前は泣かないから。
俺もお前の隣には座れない。
じっとテレビを睨み付けるお前をじっと見る。
柄じゃねぇよ。そんな事させんな、バカ。


大声上げて泣いてくれ。
変なところで強がりるなよ。(だが、それがの強さなのだ)
何であんな天パ好きになっちまったんだか。
もっとマシな奴そのへんに転がってるだろ?(例えばお前の横のベッドに)


そいつはお前に惚れてんぜ。
お前のために泣いてやっても良いと思ってるとんだバカだが良い奴だ。
あの天パよりは女癖も悪くねぇ。




なぁ


好きって言えよ


嘘でもいいからよぉ









好きだって言え






俺が騙されてやるから


















お題にトキメキ速攻書いたヤツ。
きっと主人公は先生(銀さん)に合鍵貰って嬉しくて休日早速
使ってみたところ違う女が先生とちちくりあっていた、みたいな?
その帰りにコンビに行ってビーフジャーキー買って高杉君の家に直行です。