きょうのできごと










ある朝の副長同士の会話。


「あ、グッドモーニングエブリワン+土方。」
土方「・・・・お前は普通におはようって言えねーのか。ってか、エブリワンって、俺一人じゃん。」
「いいんだよ、土方は+αだから。」
土方「(何、その扱い!!)」
「ちなみにグッドモーニングエブリワンって言われた人はアイスクリーム(ハーゲンダッツ)を奢らなければなりません。」
土方「そんなの聞いた事ねェよ!!」
「え、遅れてるぅ〜。みんな知ってるよ。」
土方「みんなって誰と誰と誰だ?」
「え・・・・・そ、総悟とか。」
土方「・・・後は?」
「総悟とか総悟とか総悟とか・・・・。」
土方「総悟だけじゃねェかァァァァ!!」
「違うよ、総悟だけど苗字がそれぞれ違う総悟たちだよっ!」
土方「なんだそりゃァ?!」
「木下総悟とか山口総悟とかあと・・・・えー、あー・・・。」
土方「今作ってんじゃねーよ!ってか嘘バレバレだ!!」
「同じ仲間を疑うなんて副長失格だね、土方。」
土方「同じ仲間を騙そうとする方が副長失格だろ、。」



山崎「って言うか、どっちでもいいから早く朝飯食べて欲しいよ。」
隊士「よくあんなくだらない事で三十分も言い合い出来るよな。」
山崎「ね。」










ある作戦会議にて。


「って事で今からせんしゅちゅされたものは・・・。」
銀時「ちょっと待て。」
「何?。」
銀時「今お前選出の事せんしゅちゅっつったよな。」
「・・・・・言ってないよ。ちゃんと正しく言ったよ。」
銀時「んじゃ、もっかい言ってみろよ。」
「せんしゅ・・・つ!」
銀時「もっかい。」
「せんしゅちゅ。」
銀時「・・・・・・・。」
「・・・・・・・。」
「いいだろ、別に。フランス人だって『ハ』の発音出来ないんだぞ。」
銀時「何ソレ、トリビア?」
「へー、へー。」(手で押す真似)
銀時「へー、へー、へー。」(の真似)


志士「結局誰も隊長が言えなかった事は突っ込まないんですね。(ニコリ)」
桂「・・・会議を再開するぞ。」











ある真撰組副長と攘夷志士の会話。


「小太郎、写真撮らせて。」
桂「・・・・・・は?」
「だから写真。」
桂「何に使うつもりだ。」
「んー、切って張ったり?」
桂「何故疑問系なんだ。というか、ワケが判らん。」
「ほら、私って真撰組じゃん?たまには役に立たないとなぁとか思って。」
桂「・・・それがどうやったら写真に繋がるんだ。」
「繋がるじゃん。」
桂「(そんな自信満々に言われても・・・・)」
「とりあえず小太郎の指名手配の紙の写真を新しくします。」
桂「(それって役に立っているのか?)で、写真。と?」
「そうそう。はい、笑ってー。」
桂「ちょっと待てっ!」


パシャッ



「どうよ。」
土方「言って良いか?」
「どーぞ。」
土方「真撰組に貢献するなら桂を引っ張って来いよ。」












ある修羅と龍の夜の話。

坂本「♪奏でたぁピアノから〜聞こえぇてくるのは〜の次って何じゃったっけ?」
「♪呼ぉび止める声ぇ出掛けぇのサヨナラぁ〜だよ。」
坂本「♪かぁけてゆく〜」
「♪月の夜ぅ〜」
坂本&「「♪変わり行ぅく数字ぃ〜見つめる君に〜」」


桂「・・・貴様等、突撃前だってわかってるか?」
坂本&「「もちろん。」」













ある現国教師と保険医の会話。

「よくさぁ『人と言う字は支えあっている』っていうじゃん。」
高杉「あー?何だよ突然。」
「でもさ、」
高杉「シカトか。」
「明らかに左の人が楽してるじゃん?」
高杉「あーそうだな。」
「ちゃんと聞きなよ。」
高杉「(うるせェなぁ・・・)はいはい。」
「(今煩いとかって思ったな、こいつ)そんで、私は思ったわけよ。」
高杉「あー?なんて?」
「入るって文字、明らかに右の人が復讐してるって!!」
高杉「・・・・。」
「だからね、支えあってるって言うかもう、下克上って感じなんだよ。
  っていうのを教えたら馬鹿なこと考えてんじゃねェよって言われたんだよねー。」


高杉「・・・・・っていうか、お前バカだろ。」














珍しく晴れた青い空に辰馬が高らかに笑う。それを晋助がうるせェと殴った。其の横で小太郎は溜め息。でも、しょうがないなァと少し苦笑していた。風が気持ちいい。

隣で銀時が呼んだ。振り向いた先に銀髪。風に踊って綺麗だ。

呼ぶ声は穏やかで。顔は嬉しそうに笑っている。気付けば其の先の辰馬たちも笑っていた。



そんな夢を見た。
遠い昔の夢。随分と古い記憶だった。ガシガシと髪を掻く。外が少し騒がしい。何だろうと障子を開けると総悟と退がミントンをしていた。縁側には近藤さんと土方がいる。どっちも頑張れ!と近藤さんが豪快に笑う。よう、随分と遅い起床だな。と土方が意地の悪い笑みを向けてきた。それに近藤さんも気付いて、笑った。
おはよう、
風が吹く。総悟と退も嬉しそうに笑った。
おはよう、さん。


其の声は穏やかで、空はアノ時と同じくらい青かった。