ランボどうしたの?またリボーンに負けちゃったの?あぁそうだね、ごめんごめん 今日は不調だったんだもんね ほら泣かない泣かない ホントにランボは泣き虫さんだねぇ


俺が泣くとは頭を優しく撫でてくれた。ニコリと笑うその顔が好きだった。暖かな言葉と瞳が俺を癒してくれる。に出会ったのは俺が今よりもっともっと泣き虫だったときだ。リボーンを倒す為にたった一人で日本に来たときだ。初めての日本。初めての土地。とても心細くて涙が零れた。それを拭ってくれたのがだった。ボンゴレ十代目の同級生だと知ったのはそれからずっと経ってからだったけど。


ランボ、ランボ よく頑張ったね えらいね
でもそんなに頑張んなくたって良いんだよ


 は俺を慰める時最後に必ずそう言った。暖かいこげ茶の瞳を少し細めて微笑む。今思えば彼女は俺に危険な事をさせたくなかったんだろう。ただでさえ強くもない俺は怪我をして帰るから。不安だったんだきっと。でも頑張る事をやめるのは世界一のヒットマンを諦めると言う事だ。そんなの出来ない。ヒットマンになるのが俺の夢だもの。


ぎゅっとの手を掴む。俺の肩ほどしかないが不思議そうに俺を見上げる。口元には優しげな笑み。昔と変わらない泣き虫な俺の隣には昔と変わらない暖かい瞳を持ったがいる。ソレが嬉しくて泣きそうになるほど嬉しくて仕方がない。ねぇ、。俺は泣きそうになるほどが大好きなんだよ?誰よりも愛してるし、誰よりも大切なんだ。今も昔も。俺の世界にはしかいないんだ。君を守るんだ、世界一のヒットマンになって。だから「頑張らなくて良い」と言わないで。微笑まないで。
俺は確かに夢見がちかもしれないけど、危なっかしいかもしれないけど。けっこうしぶといから。


のお父さんみたいに死んだりしないよ。ねぇ、


キ ャ ッ チ ボ ー ル 
(君の為に、頑張りたい、君の事が、好きだから)