禁じられた森から帰るとはもう寝ているようだった。
大事な話しがあったから起こそうと思ったんだけど森で僕を助けた事で疲れているだろうと
起こさなかった。
「スネイプは間違いなく石を狙っているんだ!ヴォルデモートの為に。」
次の日ロンとハーマイオニーとでに報告すると彼はびくりと肩を震わせ、“そうか。”と
笑った。
しかし、どこか引きつっていて顔は蒼白。
具合が悪いんだろうか・・・・・
友達
「ねぇ、顔が真っ青よ?大丈夫?」
見かねたのかハーマイオニーが眉を寄せて声をかける。
心なしかロンも心配そうだ。
そりゃぁ、僕も心配だけどさ・・・・
にはいろいろな所で助けてもらってきた。
ハロウィーンのときも森の中でも
そして
減点されたときもだ。
『俺はいつでもお前等の味方でいる。』
その言葉で僕は救われる気がした。
それはハーマイオニーやネビルも同じだと思う。
「べ、別にたいした事じゃ無いよ。」
明らかに動揺している。
何で無理して笑ってるの?
何で真っ青なのに平気だというの?
僕の中で次々に疑問が溢れてくる。
「あ、俺さっきの教室で忘れ物したみたいだから取って来る。お前等先行ってて、すぐ追いつくから。」
そう言ったかと思うとはもう見えなくなっていた。
「どうしたんだろ、。変だったよね。」
「全然平気じゃないじゃない・・・・。」
首をかしげて言うロンにハーマイオニーも怪訝な顔をしている。
僕はただが去っていった方を見つめていた。
いつも笑っている彼が隣にいないのが落ち着かない。
心に穴が開いたみたいに空っぽだ。
「とりあえず、次の教室に行こう?」
ロンの言葉で気まずい空気のまま次の教室に足を向けた。
そのときにハーマイオニーの呟きが聞こえた。
たぶん独り言なんだと思う。
でも、僕には聞こえてて、しかもそれは僕の心臓を鷲掴みにした。
「どうして・・・・・・は何も言ってくれないのかしら・・・。」
いつも笑ってて
相談を聞いてくれる
でも僕は彼に相談された事が無い
が仕事しているとか、軍に入っているとか、探し物をしている友達がいるとか
この学校にいる人の中で一番を知っていると思ったのに
一番気を許していると思ったのに
それは違っていた事に気づかされた
次の授業にが出る事は無かった。
不思議に思っている生徒に先生は“彼は足を痛めていて二、三日入院する事になりました”と
さらりと言った。
急に騒がしくなるクラス。
心配そうな声が周りから聞こえる。
その中、僕は唖然としていた。
何であの時足を痛めていたことを言ってくれなかったの?
何で助けを求めないの?
僕らは友達だよね?
・・・・・・・
彼の返事は無く、代わりに先生の授業を進める声が聞こえた。