あたしの最後の我侭

貴女は笑った方が可愛い

だから


It is laughing till the last moment.

(最後まで笑っていて・・・)












6.










「何かあったの?」






サキ不安そうな顔にあたしは小さく笑った。


「なにが?」

「リドルと何かあったのかって聞いてるの!」


怒って声を荒げる友人。
2日前の件でリドルと顔をあわせなくなった。

いや、彼の方があたしを避けているのだ。

数日前までたくさん顔を合わせていた分、寂しさはつのる。
でもしょうがない。
あたしの言葉が彼を傷付ける形となってしまったのだろう。

あたしと目が合ったときのリドルの顔は冷たい瞳で

でもその瞳の奥は




泣きそうに揺れていた






「何でもないよ。ただちょっとのすれ違い。」

気にしないで、と言うとサキは複雑そうに歪める。


「・・・は変わったね。」


「やな奴になった?」

苦笑するあたしに彼女は首を横に振った。


「そういう意味じゃなくて大人っぽくなった。」

「落ち着いてるし」

「綺麗になった。」


「羨ましいよ。」

悲しそうに笑ってあたしを抱きしめる。
何故抱きしめたのかあたしには、わかんないけどその姿があまりにも悲しそうで抱きしめ返す。


「綺麗になったって言われるのは初めてだよ。
ありがとう、サキ。」


顔を上げさせてにっこり笑うとサキの目から涙が零れた。








っ・・・・・いなくならないでっ・・・・。」



後から後から涙を流すサキ。











あぁ


彼女は知っていたのか












「いなくならないで!!」












ジーザス

貴方はなんて残酷な人なの









「ねぇ・・・・お願い・・・・。」










誰も知らずに

一人で死ぬはずだったのに










「なにか言ってよ・・・・・・・。」










こんな事言われたら

死ぬのが怖くてしょうがないよ





硬く目を瞑ってサキを抱きしめた。








「       」







瞑った瞳から冷たい何かが頬を伝ったのを感じた。










ハロー ハロー

美しき世界に住むジーザスへ

貴方に会うのは

いつですか、どうぞ?


期限切れする前に伝えたい人がいるんです・・・・――――――――――