ハロー ハロー

美しき世界に住む人たちへ

あたしの声

聞こえますか、どうぞ?


















あたしの名前は

つっても、その名前を覚えてるのは友達とか、親しい人だけだろう。
“こんな奴いたっけ?”程度の まぁ
目立たないハッフルパフ生だ。

そんな地味なあたしは



















どうやら一週間も生きられないらしい。

















やぁー、びっくりだね。


最近貧血が多くてマダムに“検査してみましょうか〜”って軽いノリで受けた結果がこれだ。

マダムは泣きそうなつらい顔であたしに告げた。

隣には同じような顔をした校長先生がいた。

魔法でも無理らしいあたしの病気。



それを聞いたあたしは思わず笑ってしまった。



マジですか?冗談でしょ?

だってあたしは地味で目立たない普通の女の子だよ?

悲劇のヒロインには、役不足ですって。

もっと可愛い子いるでしょ。

ハハハ

一週間内にあたしはこの世を去りますってか?

アホらしい。

そんなの新聞の三面記事にもならないっての。




なにかの冗談ですよね?





あたしの願いにも似た呟きは校長先生の悲しそうな瞳によって否定された。



OH ジーザス

あたしは、もうすぐ貴方に会うかもしれません。






ハロー ハロー

美しい世界に住む人たちへ

あたしの精一杯の声

聞こえてますか、どうぞ?




応答は   ない







――― だめだめあとがき―――――――――

初死にネタ。
イメージはミスチルの『いつでも微笑を』だったり